医師をはじめ医療従事者に向ける国民の期待は増大の一途を示しております。医師の人間像は病める人々にとって正に神仏に等しく、すがる心の対象となることを思う時、醫道は宗教と同じく、正しく護り伝えなければならない一筋の尊い道であります。
本会は医の倫理高揚を推進し、わが国の医学・医療の発展に尽くされた先人諸霊の功業を顕彰して、正しく後世に遺し伝えると同時に、慰霊の誠を捧げ、医界の健全なる発展に貢献することを目的として、昭和59年に発足致しました。また本会はさきに、京都東山の今熊野観音寺の醫聖堂に、わが国建国以来明治に至るまでの医道に貢献された122霊の医家先哲の尊霊を祭祀させて戴き、その功業を顕彰して参りました。
さらに私共の身近にあって医療や医学に精進して社会に貢献された方々に、感謝し慰霊申し上げるために、醫聖堂の医家先哲のおそばに合祀させて戴いております。毎年10月初旬には醫聖堂例大祭を執り行い、それに併せて合祀法要も執り行っております。合祀された方々のご尊名は石碑に刻まれ、医家先哲の石碑のそばに建立されております。皆様のお身近で医療関係に貢献され、すでに物故者となられた方がおられましたら、「醫聖堂合祀に関する規定」をご覧の上、醫聖堂合祀をお申し込みくださいますよう、ご案内申し上げます。